朝の洗顔時に、顔がむくんでいると感じることはないですか。体重が増えたわけでもないのに顔がむくんでいると、メイクも映えないし、一日のモチベーションもダウンしますよね。実は下を向いたときに手のひらに感じるむくみの対処を後回しにすると、老け顔になるのも早まってしまうんです。
うつむいた姿勢でスマホを長時間操作する方は、要注意!むくみがずっと重力に引っぱられた状態では、ほうれい線がたるみ実年齢より老けて見える「スマホ顔」になってしまう可能性があります。むくみの原因と解消法を知り、すっきりとしたフェイスラインを取りもどしましょう。
目次
むくみの原因
むくみは、リンパの滞りや血行不良などで、老廃物や不要な水分が肌の内側で溜まりできます。むくみの原因はさまざまです。
・水分の取りすぎ
飲み会などでのアルコール類、冷たい飲み物のがぶ飲みなど、大腸から血液に吸収された水分が余ってしまいむくみの原因に。寝る前の水分の取りすぎも腎機能が低下する時間のため排出されず、むくみます。
・塩分過多
塩分濃度が増えると、体が水分を保持し調整するためにむくみます。
・加齢によるもの
表情筋が衰えるためにたるみが出て、フェイスラインもだらしなくなります。
・寝不足/疲労
寝不足や同じ姿勢のままなどで新陳代謝が衰えることでむくんできます。
スマホは目の高さで水平に見ることが大切ですが、どうしても手元で操作しますよね。顔がむくんだまま首を垂れていると、あごもたるんできます。体重よりも太って見えるだけでなく、頬の重さがそのまま口元を覆ってブルドッグのようになってしまうことも。そのため若くてもほうれい線で悩む方が増えています。
むくみが気になったら、ぜひ実践してほしい解消法を5つご紹介しましょう。
フェイシャルマッサージ
フェイシャルマッサージは水分や老廃物をリンパに流して排出するので、むくみの解消に効果的です。
むくみを取るコツは、顔のサイドに水分や老廃物を集め、次に上から下へ流して排出することです。マッサージの際は必ずクリーム類のついた状態で過度な皮膚摩擦を避け、なめらかに行うことが大切です。手軽にできるので、化粧水後、乳液やクリームをつけるときの夜習慣にするといいでしょう。
額と目の周りのむくみを取るマッサージ
1.額は手のひらの重さをかけながら中心からこめかみまでなでます。左右×3
2.目の周りは、こめかみから下まぶたを通って目頭、上まぶたを経由してこめかみにぐるっと戻るようにマッサージします。×5 3.こめかみを3秒プッシュします。 |
目の周りは中指と薬指の腹か、中指のみを使うと力加減がちょうどいいです。
頬のむくみを取るマッサージ
半顔ずつマッサージしていきます。
・左の顔中心部からサイドにむくみを集めていくイメージです。
あご下から耳の横×3→口角から耳の横×3→小鼻からこめかみ×3 両手のひらを交互に使い、リズミカルに引き上げるようにマッサージ。 ・集めたむくみ(老廃物など)をこめかみ→耳横→耳の後ろ→首筋の順に撫でおろします。 ・右の頬も同様に行いましょう。 |
×3というのはワルツのリズムを意識しています。
顔側の耳の横、やや上のくぼみは「耳門」というツボ。また耳の後ろの付け根のくぼみは「翳風」というツボです。どちらもむくみを改善するツボですので、マッサージの時にツボにきたら3秒ほど押してから、流していくと効果がアップします。
あごのむくみを取るマッサージ
1.右手のひらで左のあご下から耳下腺(耳の後ろ)まで、たるみ部分を引き上げます。×3
2.耳の後ろから4本の指の腹で鎖骨までリンパを流します。×3 3.右手で左の鎖骨中央部分から肩側まで、骨を優しく挟むようにマッサージをします×3 4.鎖骨の肩側からそのまま左の脇の下になでおろします。×3 5.次に使う手を逆にして、反対側も同様にマッサージしていきます。 |
額、目元、頬、あごと上から順番に、脇の下のリンパ節に向かってマッサージをしましょう。鎖骨のくぼみには老廃物が溜まるので、溝が深くなるまでしっかり押し流します。リンパの滞りが解消され、血行も促進されるので顔色もワントーン明るくなりますよ。小顔効果もあるマッサージですので、すっきりとしたフェイスラインも期待できます。
耳を引っ張りながら回す
整骨院で伝授してもらった方法です。耳の周りにはリンパ腺や血管が通っています。耳を引っ張り、耳たぶを回すことでリンパや血流の流れを良くすることができるそうです。頭痛肩こりに効く方法なのですが、血行不良もむくみの原因なので、顔面もすっきりしてくるのです。
1.手のひらを軽く握り、親指と人差し指で耳を包むように持ちます。
2.右手で右耳、左手で左耳を持ったら、ややひっぱりながら前に5回ぐるぐると回します。 3.次に後ろ周り5回を1セットとし、3回行います。 |
首筋がポカポカ温まり、血の巡りがよくなっていきます。
食べ物で改善
むくみを改善する効果のある栄養素は「カリウム」です。特に塩分を多く摂取しがちな方のむくみ解消には、カリウムを多く含む食材を積極的に取り入れることが改善につながります。カリウムには、むくみの原因となる過剰なナトリウム(塩分)を排出する働きがあるからです。
ーカリウムを多く含む食材ー
果物:バナナ、りんご、柿、アボカドなど
海藻類:ワカメ、あおさ、昆布など
芋類:さといも、さつまいもなど
豆類:えだまめ、ぎんなん、納豆など
野菜類:ほうれん草、きゅうり、白菜、かぼちゃなど
肉類:鶏のササミ、ビーフジャーキー、豚ひれ肉など
魚類:マダラ、あじ、タイなど
魚介類:スルメ、ほしえび、ホタテなど
インスタントコーヒーもカリウムを多く含んでいますので、顔がむくんでいる朝は飲んでみてはいかがでしょう。
表情筋を鍛える
顔には多くの筋肉があります。表情筋を鍛えることは、たるみを引き上げむくみに効果的なのです。一番簡単なエクササイズをご紹介しましょう。
・あいう体操
背筋を伸ばし、大きく口を開けて「あ」「い」「う」とはっきり動かすだけ。各2秒×5
口の周りにある開閉をつかさどる筋肉、「口輪筋」など(額舌骨筋、小頬骨筋)に作用します。首を伸ばしてから、後ろに倒した状態で行うと、「う」の形でオトガイ筋が鍛えられるのであごのたるみの改善にもなり、一石二鳥です。
飲んだ夜など、バスタブでお湯に浸かりながら実行して寝ると、翌日のむくみが軽減されるかもしれません。
ホットタオル&ツボ押し
目の周りが腫れぼったくむくんでいるときは、ツボを押すとすっきりしてきます。スマホやPCをしているとまばたきの回数が減り、まぶたの筋肉が固まっています。
目の周りの皮膚は薄いので、強い刺激はシミの原因になることもあります。そこでエステ系では利き指の親指や人差し指は使用せず、中指や薬指の腹を使います。
1.「晴明」という目頭と鼻根の間のくぼみにあるツボを中指の腹で5秒押します。
2.眉と目の間の骨に沿って目尻まで3秒ずつ、中指と薬指の腹で押していきます。 3.目頭のツボを中指で5秒押し、そこを起点に下瞼の骨に沿って、目尻まで中指と薬指の腹で順々に3秒ずつ押していきます。 4.下まぶたの中央1cmほど下がったくぼみは「四白(しはく)」というツボです。 頬全体の血行が促進されるので、「四白」にきたら5秒ほど丁寧にプッシュします。 目尻を5秒押します。 5.「攅竹(さんちく)」という眉頭のツボもむくみに効くので5秒押さえます。 6.次に眉頭から眉山を通りこめかみに向かって3秒ずつ押さえていきましょう。 7…最後にこめかみを5秒押します。 |
口周りには、下唇の中央の下のくぼみ「さんしょう」、小鼻の横のくぼみ「迎香」というむくみを取るツボがあります。
タオルを濡らし1分レンジで温めて「ホットタオル」を作りましょう。粗熱をとってから顔の上に置き、ツボを押すことで相乗効果が生まれます。
温めながらツボを押すと気持ちがいいだけでなく、血液循環が良くなるためむくみの改善になります。
「スマホで老ける」ヤバい!若くてもほうれい線が!解消法5つまとめ
いかがでしたか。むくみは誰にでも起こることですが、放っておくかケアするかで見た目に差がでます。老けて見える「スマホ顔」は、こまめに努力して防いでいきましょう。ご紹介した解消法をどれでもひとつ、できそうなことから実行してみてくださいね。